多摩の自由民権運動（平成３０年度秋）

日本は明治維新を経て、近代国家への歩みを進めました。

新しい国家にふさわしい民主憲法施行に希望を託した全国の自由民権運動に関わる人びとによって、多くの私擬憲法草案が作られました。

西多摩地域でも同様の機運が高まりました。あきる野市で発見された五日市憲法草案は、特に国民の基本的権利を細かく規定した内容から高い評価を受けています。

今年５月には、福生市在住の近代史研究家で五日市憲法草案の発見者のお一人でもある新井勝紘氏の著書『五日市憲法』（岩波新書）も出版されました。

憲法改正問題が政治論争の１つとなっている昨今、多摩地域に見られる民主憲法の源流をたどり、自由民権運動を考えてみませんか。

【歴史の中の民権運動】
『日本の歴史　２１　近代国家の出発』

色川大吉／著　1974年

中央公論社

『多摩の歴史散歩』

色川大吉／編　1975年

朝日新聞社

『激烈、多摩の近代民権より終戦まで』

根岸律男／著　1990年

けやき出版

『多摩百年　－その歴史と未来－　多摩のあゆみ第72号』

たましん歴史・美術館／編　1993年

たましん地域文化財団

『多摩近現代の軌跡地域史研究の実践』

江井秀雄／著　1995年

けやき出版

【千葉卓三郎と五日市憲法】

『多摩の古戦場　（千葉卓三郎私論）』

多摩文化資料室／編　1979年

多摩中央信用金庫

『民主憲法の父千葉卓三郎』

千葉卓三郎顕彰記念誌編集委員／編　1980年

宮城　志波姫町千葉卓三郎顕彰

『草莽の譜五日市憲法とその周辺』

岡村繁雄／著　1987年

かたくら書店

『「五日市憲法草案の碑」建碑誌　平成５年改訂版』

「五日市憲法草案の碑」記念誌編集委員会／編　1993年

五日市町立五日市町郷土館

『父が語る五日市人のものがたり』

石井道郎／著　1994年

けやき出版

『隣人第１４号　（千葉卓三郎をめぐる二つの墓）』

草志会／編　1999年

菅井憲一

『五日市憲法草案と深沢家文書故郷あきる野に帰る』

あきる野市企画財政部企画課／編　2005年

あきる野市

『五日市憲法草案をつくった男・千葉卓三郎』

伊藤始／著杉田秀子／著望月武人／著　2014年

くもん出版

『ガイドブック五日市憲法草案日本国憲法の源流を訪ねる』

鈴木富雄／著　2015年

日本機関紙出版センター

『五日市憲法草案とその起草者たち』

色川大吉／編著　2015年

日本経済評論社

『五日市憲法』

新井勝紘／著　2018年

岩波書店

【民衆憲法としての五日市憲法】

『民衆憲法の創造　埋もれた草の根の人脈』

色川大吉〔ほか〕／著 1974年

評論社

『民衆文化の源流東国の古代から近代へ』

色川大吉／編　1980年

平凡社教育産業センター

『憲法を考える　民権期の私擬憲法と戦後憲法』

武相民権運動百年記念実行委員会／編　1981年
武装民権運動百年記念実行委員会

『矩形の銃眼　民衆史の視角』

色川大吉／著　1981年

大和書房

『民権百年　その思想と運動』

色川大吉／著　1984年

日本放送出版協会

『草の根の民衆憲法』

町田市立自由民権資料館／編　1990年

町田市

『自由民権と明治憲法』

江村栄一／編　1995年

吉川弘文館

【資料編】

『多摩の民権家と結社』

町田市立自由民権資料館／編　1988年

町田市

『わたしとわたしたち人権と民権を考える』

西村絢子・藤村久美子・牧原憲夫・町田市立自由民権資料館／編　2001年

町田市教育委員会

『民権史を探る　武相自由民権運動史関係年表』

武相民権運動百年記念実行委員／編　1980年

武相民権運動百年記念実行委員会

『自由民権関係文献目録　関東地方を中心として』

日本図書館協会／編　1981年

日本図書館協会

『三多摩自由民権史料集　上巻』

色川大吉〔ほか〕／編　1979年

大和書房

『三多摩自由民権史料集　下巻』

色川大吉〔ほか〕／編　1979年

大和書房