女子中高生が今夏、おすすめする本
【2009年8月】 今回は、女子中高生がこの夏、おすすめする本をご紹介します!
ハッピーフライト
矢口史靖/著メディアファクトリー(2008年出版)
この『ハッピーフライト』という小説を読んで、一度も飛行機に乗ったことのない私でも楽しんで読むことが出来ました。飛行機に関する用語が出てきた時には、よくわからなかったけれど、勉強になったなあと思いました。飛行機が好きな人はもちろん、ちょっと…という人でも読めると思うので気になる人は一度読んでみると良いかと思います。笑いあり、感動ありの本でした!
(二中2年女子)
ももいろのきりん
中川李枝子/文中川宗弥/絵福音館書店(1979年出版)
この絵本は、あたたかい気持ちになれる本でした。現実にはないかもしれないけれど、自分で描いた絵などが実物となって動いてほしいです。そして誰かが隣にいてくれるうれしさなどが感じとれる本です。
(二中2年女子)
ガリレオの苦悩
東野圭吾/著文藝春秋(2008年出版)
主人公・湯川の「科学を殺人に使う人間は許さない。-絶対に。」という所に感動した。推理系の本がキライな子でも、この本は面白いと思う。特に、4章と5章が面白くて、私のおススメです!4章では魔法的な話、5章では科学を使っての勝負の話です。面白いので、ぜひ見てください!!
(二中2年女子)
出口のない海
横山秀夫/著講談社文庫(2006年出版)
これは戦争青春小説です。映画化もされているので、知っている人もいるかと思います。
人間魚雷・回天(人がひとり乗れるくらいの大きさで、それに乗って敵船に向かっていき爆発するもの)…発射と同時に死を約束される極秘作戦が第二次世界大戦に行われていました。この回天に甲子園優勝投手・並木浩二が自ら搭乗するといった内容です。
戦争についての知識は、授業で教わる程度しかなかったのでこのお話は衝撃的でした。また、訓練の厳しさ・命の重さなど色々知ることができました。
この本を読んで何度も泣いてしまいました。戦争とは恐ろしいものだと、この本を読む前より強く感じました。
(東大和南高校2年女子)
※2004年出版のハードカバー本は全館所蔵。
シャングリ・ラ
池上永一/著角川書店(2005年出版)
無実の罪をきせられて少年院に服役していた反政府ゲリラの総統・北条國子。彼女の住む東京は、炭素吸収のため政府によって地上は森林化され、人々は都市を超高層建造物“アトラス”に移るはずだった。しかし、アトラスに用意された場所は全ての人々が住める程大きくなかった。森に住む場を奪われた人々はたださ迷うばかり。森は次第に進化し、ウィルスがひそみ、スコールが起こり、ただただ人はおぼえるばかり…。「アトラスに住む人は、地上の人々の苦しみを知らなさすぎる」…北条國子は現状を変えるために立ち上がる…。
もしかしたら本当に起こってしまうかもしれない話です。堅苦しくないし、笑いあり・驚きありの作品です。
(東大和南高校1年女子)