中高生向け 夏のおすすめ 2023
中高生向け 夏のおすすめ 2023
長い夏休み。
いつもは手に取らないジャンルの本を手に取ってみるチャンス。
普段は本を読まない…なんて人も、のんびり本を読んでみませんか?
トットの欠落帖
黒柳徹子/著 新潮社(1989年)
黒柳徹子さんのエッセイ集です。
中でもオススメは「動物たちの、しつけ法」。世界観が独特で、思わず笑ってしまいます。
文章量が多いので、夏休みの時間があるときにいかがでしょうか。
笑いと深みのある文章を是非楽しんで下さい。
※書影は文庫版のものです。
うみみたい
水沢なお/著 河出書房新社(2023年)
生き物の繁殖を行うバイトをしている「うみ」と、美大に通う「みみ」。
性格の違う2人ですが、意外なところに共通点があって…。
人と違っていてもいい、たまには立ち止まって停滞してもいい。そう思わせてくれるような、不思議な世界観のおはなしです。
水底のスピカ
乾ルカ/著 中央公論新社(2022年)
東京からの転校生
学校祭の準備が始まって少し状況が変わってくる…。
なにかとモヤモヤ、ヒリヒリと痛い高校時代だけど、この緊張感漂うストーリーは、あなたの背中を押してくれるはず。
ヨゾラ物語ファイル 空色の終わる場所できみは
藤真知子/著 ポプラ社(2023年)
「ヨゾラ紀」と呼ばれる時代に、AIロボットと人間がくりひろげる6つの物語。
推し、燃ゆ
宇佐見りん/著 河出書房新社(2020年)
第164回芥川龍之介賞受賞作品。
難しそうな作品と思いきや、当時21歳の著者なので、若い人ほど共感できることが多いと思います。
みなさんにも、推しがいますよね?
パドルの子
虻川枕/著 ポプラ社(2017年)
夏休み前のある日、主人公の水野は校舎の屋上で巨大な水たまりを見つける。
水たまりは、潜って強く願うと世界の物事や常識を1つ変えることができる。
読み進めていくたびに変化する世界。変わりゆく世界で見つけた真相とは…。
笹森くんのスカート
神戸遥真/著 みずす/画 講談社(2022年)
2学期初日、爽やかイケメン笹森くんは、何故かスカートをはいていた。
確かにうちはジェンダーフリー制服だけど…。
とまどう周囲をよそに、笹森くんは涼しい顔。
聞きたくても聞けない、聞いたらイケナイ?
彼の選択の理由とは。
ルーミーとオリーブの特別な10か月
ジョーン・バウアー/作 杉田七重/訳 小学館(2021年)
幼くして両親を失ったオリーブは、新しい生活の中で、一匹の盲導犬の子犬ルーミーと出会い、育てることになります。
育てる期間は10か月…。
オリーブはルーミーを一人前の盲導犬に育てることができるでしょうか。
チャンス はてしない戦争をのがれて
ユリ・シュルヴィッツ/作 原田勝/訳 小学館(2022年)
ポーランド生まれのユダヤ人である著者が、家族で第二次世界大戦を生き抜いてきた記録です。
生きるために各地を転々とする戦争の中の日常、出会った人々との交流が、多くの挿絵とともに、どこか温かみをもって語られています。
不思議な尻尾
マーガレット・マーヒー/著 山田順子/訳 東京創元社(2014年)
主人公トムのお隣に引っ越してきた家の犬ネイキーは、少し不思議な犬。
尻尾を縦に振ると、願いごとがかなってしまう!
それに気づいたトムは有頂天になってしまい…。
慎重に行動する大事さを学べます。
安吾先輩は解読したい~暗号事件は旧校舎まで~
三川三/著 KADOKAWA(2022年)
【暗号屋】を営んでいる高校3年の安吾。
それを取り締まる風紀委員の高校1年の華子。
早速のミッションは、恋人から来たメールに込められたメッセージを読み解け。
あなたはいくつ解読できますか?
博物館の少女 怪異研究事始め
富安陽子/著 偕成社(2021年)
親を亡くして遠い親戚に引き取られ、大阪から上京したイカル。
ひょんなことから上野の博物館にある古蔵の整理を手伝っていると、収蔵品の盗難事件が発覚した!
いったい誰が?何のために?
好奇心旺盛なイカルが、謎に迫る!
ひとりあそびの教科書
宇野常寛/著 河出書房新社(2023年)
自分ひとりの時間がなかなか作れない忙しい毎日でも、どこかでほっと一息立ち止まってみませんか?
好きな場所で好きなだけ好きなことをする。そうやって自分自身を再確認する。
大人になる前に学んでおきたい作法です。
15歳の壁 乗り越えた先に見えてくる君の未来
和田秀樹/著 合同出版 (2022年)
中学生から高校生になると、大人に一歩近づきます。
新たな学校環境、人間関係、進路について…。
乗り越えるためにどうしたらよいか、思い悩む前に参考にしてみては。
中学生から知りたいウクライナのこと
小山哲/著 藤原辰史/著 ミシマ社 (2022年)
ヨーロッパとロシアに挟まれた農業大国であったウクライナは、複雑な歴史の変遷と複雑な宗教・民族の現状を抱えながら成り立っている国です。
そんなウクライナの現在の状況も踏まえて知るための一助になる本です。
国籍の? がわかる本
木下理仁/著 太郎二郎社エディタス(2019年)
最近、海外にルーツを持つ日本人の活躍が目にする機会が増えています。
みんなが口にする「日本人」や「外国人」ってなんだろう?
知っているようで知らない国について「国籍」を切り口に考えてみませんか?
15歳からの社会保障 人生のピンチに備えて知っておこう!
横山北斗/著 日本評論社(2022年)
知っているのと、知らないとでは人生大違い!
生きていればピンチもやってくる。そんな時あなたを助けてくれるのが、社会保障制度です。
10人のストーリーを通してやさしく学べます。
解きたくなる数学
佐藤雅彦/著 大島遼/著 廣瀬隼也/著 岩波書店(2021年)
シンプルな写真と問題で構成されており、見るだけでも楽しい本。
しかし、いざ問題を解いてみると…。
あなたはどこまで解けるでしょうか。
ちょっとした頭の体操にもなるので、周りの人とも一緒にぜひ挑戦してみて下さい。
なんで信長はお城を建てたの? 「お城」のはじまりを探す旅
畑中英二/著 にしざかひろみ/画 新泉社(2022年)
中学一年生のホタカくんは、父親に誘われて安土城の発掘調査を体験してから、城についての興味がわいてきます。
この本では調査に行った安土城、姫路城、伊賀上野城の成り立ちや、周辺の歴史を知ることができます。
世界の郷土料理事典
青木ゆり子/著 誠文堂新光社 (2020年)
全世界各国を代表する「国民食」と地域で愛されてきた郷土料理レシピ集。
はたしてお口に合うか?合わないか?これを機にそこの国へ行っても良し。
まさしくこれは、料理の世界地図です。