涼しい本、はじめました!
【2016年7月】涼しい本、はじめました!
いよいよ夏本番!冷たいジュースやアイスも捨てがたいけれど、心に効くとっておきをご紹介します。……ぞくっ ひんやり さわやか――どれがお好み?うだるような暑さの日には、本で涼んでみませんか。
幽落町おばけ駄菓子屋
蒼月海里/著 株式会社KADOKAWA 角川ホラー文庫(2014年)
大学入学と同時にひとり暮らしを始めることになった僕。有楽町の物件に入居するはずが、着いた先はなぜか「幽落町」。行き場を見失った幽霊がさまよう不思議な町で、僕は死者の悩みを解決することになって…。
※ 2016年6月現在、シリーズ第6巻まで刊行。
Another 上・下
綾辻行人/著 株式会社KADOKAWA 角川文庫(2011年)
夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、初日早々クラスの雰囲気がおかしいことに気付き疑問に思う。この三年三組には26年前から続く恐ろしい秘密があり、何も知らない恒一は身をもって知ることとなる…。
※ 2009年刊行の単行本は、全館所蔵。
メイク・ビリーブ・ゲーム
リアノン・ラシター/著 乾侑美子/訳 小学館(2009年)
親たちが再婚して思いがけなく兄弟同士になった4人の子供たち。初めて家族として、休暇を過ごすことになった古い屋敷。古いノートに記してあった“メイク・ビリーブ・ゲーム”とは…。不気味な力がじわじわと働き始める。
もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら
工藤美代子/著 KADOKAWAメディアファクトリー(2011年)
著者自らの不思議な体験を15編に分けて綴った一冊。「嘘を書かないこと」「盗作をしないこと」の二点を基本として書かれたそのリアル感と、各編の最後に貼られた体験にまつわる写真が、ゾクッとする「涼」を呼ぶ。
屍鬼 〔一〕~〔五〕
小野不由美/著 新潮社 新潮文庫(2002年)
樅の木に囲まれた集落外場村で、ある夏、人が次々と亡くなり始めた。偶然か、疫病か、はたまた殺人か。闇夜に越してきた一家に疑惑の目が向く中、夜の闇のあちらこちらで、もういないはずの人の気配がし始める…。
深く、暗く、冷たい場所
メアリー・D.ハーン/作 せなあいこ/訳 評論社(2011年)
アリが屋根裏部屋で見つけた、母親も伯母も覚えていない古い写真に隠された秘密。それは、夏休みに別荘の湖畔で出会った少女、シシィの存在により明らかとなっていく…。不安と恐怖に襲われるゴーストストーリーです。
夏のバスプール
畑野智美/著 集英社(2012年)
プールに飛び込んだ瞬間のような爽やかな青春小説!…かと思いきや、涼やかな表紙の裏には、真っ赤な…?バスプールってなんだろう?夏のじっとりした暑さを感じ、汗をかきながら読んだ後は、もう一度表紙を見返して涼しさを感じてほしい。夏に読みたい一冊!
※ 2015年刊行の文庫本は、わかぎり所蔵。