「お魚よりどりみどり!」
【2015年11月】「お魚よりどりみどり!」
身近なようで、よく知らないこともある魚のふしぎな世界。
魚にまつわる幻想的なお話や、なぞ、造形の美、楽しみ方などなど。
いろいろな本を集めてみました。
ラビントットと空の魚第1話 鰹のたんぽぽ釣り
越智典子/作 にしざかひろみ/画 福音館書店(2012年)
魚が空を悠々と泳ぐ世界で、一人ぼっちで漁師をしているラビントット。
低いところを泳ぐ小さな魚が専門で、網をふりふり漁をする彼に、
高い高い空を泳ぐ、大きな魚を獲って欲しいという依頼が舞い込んだ。
でも、それは彼には難題で…。
シリーズ 第2話 そなえあればうれしいな
第3話 くれない月のなぞ
深海生物 捕った、育てた、判った!
石垣幸二/著 小学館(2014年)
多くの謎に包まれた深海生物を
沼津深海水族館館長の石垣さんが
自身の経験を踏まえて分かりやすく解説。
深海魚・深海生物の魅力が写真と文章で伝わってきます。
漁港の肉子ちゃん
西加奈子/著 幻冬舎文庫(2014年)
「七三分けにしてはるから真面目な人やと思ってん!」と
男に騙され続けた肉子ちゃんとその娘キク。
2人がたどりついた北陸の小さな漁港の人達との愛しき日々。
不細工だけどやっぱり好きになってしまう肉子ちゃんにぜひ、
出会ってみて下さい。
※2011年刊の単行本は全館所蔵
老人と海
ヘミングウェイ/著 福田恆存/訳 新潮文庫(1987年)
キューバの老漁師サンチャゴは長い不漁続き。
一人の少年以外は彼を笑う者たちもいたが、小舟で漁に出続ける。
ある日ついに自らの舟よりも巨大なカジキマグロがかかった!
だがサンチャゴの孤独で厳しい闘いはここからだったのだ…。
※英語版は、中央のみ所蔵。
※1958年映画化。ビデオは、武蔵野台所蔵。
幽霊魚
福田隆浩/著 講談社(2015年)
父親の転勤のため離島に越してきた知希は、
正人と英治という少年たちと出会う。
ある日、英治から幻の幽霊魚の話を聞かされる。
信じていない正人に対し、幽霊魚を釣ってみせると言う
英治を不思議に思う和希だが、 何か理由があるようで…。
新世界透明標本
冨田伊織/作 渡辺良太郎/撮影 小学館(2009年)
みんなは魚の骨をじっくり観察してみたことはある?
透明標本は、特殊な薬品につけることで筋肉を透明化し、
軟骨を青く、硬骨を赤く染色するという
骨格研究のための手法としてつくられるもの。
ガラス細工のようなその美しさ、身近な魚たちの
繊細な骨格構造を観察してみよう!
どんぶり金魚の楽しみ方世界でいちばん身近な金魚の飼育法
岡本信明・川田洋之助/著 池田書店(2014年)
どんぶりからこんにちは!
水槽で飼うよりも、ずっと身近に感じられる金魚のどんぶりワールド。
斬新なようで、古くからの基本の飼い方でもあります。
上から見て美しいように改良された金魚も多いとのこと。
ていねいに飼えば、ぴょこんと顔を出しそうに、
金魚がなついてくれるかもしれません。
(金魚によって向き不向きがあります)