喜怒哀楽の喜!
【2013年9月】喜怒哀楽の喜!
今回は、喜怒哀楽の最初の文字、“喜”をテーマに5冊ご紹介します。喜悦に歓喜に狂喜…喜びの世界へようこそ。次回は、“怒”をテーマにご紹介する予定です。お楽しみに。
オンリー・ミー 私だけを
三谷幸喜/著 幻冬舎文庫(1997年出版)
今やその存在を知らない人はいないと言っても過言ではない、脚本家・三谷幸喜。
人気者って、やっぱり普通じゃないんですね(注:良い意味で)。
赤裸々に(?)自身のことを語ったこの本には笑いと感動が盛りだくさん。笑いすぎてお腹が痛くなるかも!
ガンジス河でバタフライ
たかのてるこ/著 幻冬舎文庫(2002年出版)
一度火がつくと、ものすごい行動力で人々を引き付け、痛快でエキサイティングな旅を続ける旅人・たかのてるこ。そうそう簡単には、ガンジス河でバタフライはできませんが、なにげない日常も、本当はいつだってかけがえのない時間が絶え間なく流れている、と言う事に気付く一冊です。
羅生門・鼻・芋粥
芥川龍之介/著 角川文庫(2007年出版)
五位というつまらない、惨めな人生を送っている男がいた。そんな男が人生の喜び・目標としたのが、贅沢な席で振る舞われるような芋粥を飽きるまで飲むということ。ある時、彼の前に、飽きるまで芋粥を提供することを申し出る男が現れる。ちっぽけな男が抱いた欲望を描いた『芋粥』の他、数編からなる短編集。
ピースメーカー
小路幸也/作 ポプラ社(2011年)
良平の通う赤星中学校は、運動部と文化部が対立している。正反対の二つを繋ぐ唯一の架け橋となって平和をもたらすものが良平のいる放送部。そして、良平のアイデア・ケンちゃんの技術・三浦さんの声が〈ピースメーカー〉となって、様々な事件を皆が幸せになれるように解決していく。
13ヵ月と13週と13日と満月の夜
アレックス・シアラー/著 金原瑞人/訳 求竜堂(2003年)
もしも、自分の身体が奪われてしまったとしたら?おしゃべりな少女・カーリーの学校に、メレディスが転校して来たことが全ての始まり。これは、自分を取り戻そうと頑張る二人の少女の物語。読み終わった時、自分という存在でいられることの大切さがわかるかもしれません。