心象写真館
【2016年10月】心象写真館
美しいもの、ほっとするもの、大切にしたいもの――人の数だけ、心に写す風景があります。
レンズの向こうに、あなたはどんな景色をみますか?
幸せのしずく
浅井美紀/著 扶桑社(2015年)
小さなアリが支えている水晶の様な丸い雫に鮮明に映し出された花の写真...。草や花びら、たんぽぽの種に、実の様についている丸い雫の写真...。一つ一つの小さな雫の世界を見るたびに小さな幸せを感じられる写真集です。
戦場カメラマンの仕事術
渡部陽一/著 光文社 光文社新書(2016年)
戦火に苦しむ庶民の姿を皆さんに伝えたいという強い使命感に燃えて、戦場に向かっていらしたのですね。用意周到に危険を回避する渡辺さんの知性と行動力、テレビで見る姿とギャップありすぎ!萌えます。
家族写真
荻原浩/著 講談社 講談社文庫(2015年)
第155回直木賞を受賞した荻原浩氏による、7つの家族をテーマに描かれた短編集。
本のタイトルでもある「家族写真」は、写真館を営む父が病に倒れたことでバラバラだった家族が結束する、心温まるお話です。
※ 2013年発行のハードカバー版は中央・わかたけ・武蔵野台所蔵。
ぶさにゃん
沖昌之/著 新潮社(2015年)
道端にいる猫のあんな顔やこんな顔、偶然見かけたとんでもない姿。ときにカメラ目線で、狙っているかのごとく。気まぐれな猫たちの日常を切り撮った、猫好きには見逃せない一冊。さあ、たくさんの猫たちに、癒されてしまってください!
散歩とごはんのくり返し 松本智秋の「写真で綴る旅日記」
松本智秋/写真・文 自由国民社(2015年)
派遣社員として働きながら彼女は、コンパクトカメラで様々な国の人々とおいしい世界のごはんを撮り続けた。自分が撮りたいように撮った写真たち。色鮮やかな写真に思わず吸い込まれ、自分も世界を旅しているような感覚を味わえます。
染谷學の組写真教室 きほんのきから応用まで
染谷學/著 日本写真企画(2016年)
「組写真」。それは、数枚の写真を組み合わせて自分の「伝えたいもの」を作り上げていく作業。お祭りで撮ったあの写真、誕生日の1シーン...あなたはどんな組写真を作る?本書の豊富な組写真からアイデアが膨らむこと間違いなし!
小暮写眞館 上・下
宮部みゆき/著 講談社 講談社文庫(2013年)
高校生・花菱英一の家族は、彼を「花ちゃん」というあだ名で呼ぶような、ちょっと不思議なところがある。その家族が手に入れた古い写眞館を、そのまま自宅として住むことになったのがきっかけで、写真にまつわる謎が持ち込まれるようになって...。
※ 2010年発行のハードカバー版も全館で所蔵。
江ノ島西浦写真館
三上延/著 光文社(2015年)
亡くなった祖母が営んでいた写真館を訪れた繭は、そこで注文されたまま受け取りに来ない未渡し写真を見つける。 過去のある出来事によりカメラを遠ざけていた繭だが、写真の注文主の人生に触れることで、自分の過去と向き合い始める。
恋愛寫眞 もうひとつの物語
市川拓司/著 小学館(2003年)
大学近くのちっとも渡れない歩道橋で誠人と静流は出会った。写真を
通して多くの時間を共に過ごした2人。この時間が、ずっと続くと思って
いた――。互いを大切に想い合った2人が紡ぐ、美しくて切ないラブストーリー。