十代が描く世界~その1~
【2007年7月】十代が描く世界~その1~
佐藤さん
片川優子/著講談社(2004年出版)
幽霊の佐藤さんにつきまとわれている主人公。…といっても、この話はサスペンスでもミステリーでもありません。ほんの少しホロッとさせられて、ほんの少しゾッと(?)させられます。
片川優子 1987年生まれ。東京都在住。『佐藤さん』で、第44回講談社児童文学新人賞入賞
シルエット
島本理生/著講談社(2001年出版)
思わずハートが音をたててしまうのでは…と思うほど、時にはせつなく、時には甘く感じる物語です。今、あなたが誰かを必要としているのならば、涙が自然とながれてしまうかも。
島本理生 1983年東京生まれ。平成10年初めて応募した『ヨル』で鳩よ! 掌編小説コンクール第2期10月号当選、年間MVPを受賞。13年『シル エット』で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。15年都立高校在学中に『リトル・バイ・リトル』が第128回芥川賞候補に。第25回野間文芸新人賞を最 年少で受賞。
青空の指きり
恩田皓充/著河出書房新社(2000年出版)
あなたがまだ俳句という世界に足を踏み入れていなければ、この一冊で扉を開いてみてください。俳句の他に、ピュアな感性で描いた詩や童話なども掲載されています。
恩田晧充 1986年静岡生まれ。第9回現代詩中新田未来賞佳作。5歳で俳句、8歳の頃からたびたび入選、頭角をあらわす。13歳で『青空の指きり』を発表。
黒冷水
羽田圭介/著河出書房新社(2003年出版)
まず17歳という若さに…、次にストーリーの面白さに…、そして衝撃の結末に…きっとあなたも驚かされることでしょう。グイグイ引き込まれる話の展開に…読み始めたら止まりません!
※2005年刊行の文庫は、中央・わかぎりで所蔵。
羽田圭介 1985年東京生まれ。2003年、『黒冷水』で第40回文藝賞を17歳で受賞。
あなたへ
河崎愛美/著小学館(2005年出版)
人を愛する気持ちを切々と訴える…そんな作品です。どうしようもないくらいに人を好きになってしまったことがある方なら、きっと感情移入できるはずです。
河崎愛美 1989年生まれ。中学1年生のときから小説に親しみはじめ、14歳で地元紙の新人文学賞に選ばれる。15歳で第六回小学館文庫小説賞を受賞。