もうすぐ花の季節です!
【2015年2月】「もうすぐ花の季節です!」
まもなく、春です!一足先に、本の中でお花見をしてみませんか?
咲き誇るハナたちを花見散歩のお供に、どうぞ。
さくらの丘で
小路幸也/著 祥伝社(2010年)
思い出が詰まった西洋館と見事な桜の木がたつ〈さくらの丘〉を孫の 満ちる たちに遺(のこ)すと書かれた祖母の遺書。
祖母の2人の幼なじみも同じメッセージをそれぞれの孫たちに伝えていた。
祖母たちがまだ若い頃、この丘で桜の様に短く儚い物語がありました。
たんぽぽの目 村岡花子童話集
村岡花子/文 高畠那生/絵
河出書房新社(2014年)
ある日、たんぽぽの美しさに気が付いた百合子は、同じ花を見て「じゃまくさい」というお父さんにその美しさをなんとかわかってもらおうとします。
百合子の話す“たんぽぽの目”っていったいどんなものなのでしょう?他25話収録。
可愛らしくて、ちょっと愉快なお話がたんぽぽの綿毛のようにぎゅっとつまった童話集です。
野の花ごはん
前田まゆみ/著 白泉社(2013年)
春の七草、たんぽぽの葉、よもぎ等、野原で見つかる植物で作れるレシピがカラフルで優しいイラストと共に紹介されています。
四季折々の草花や果実の説明つき。暖かくなったら野草を摘みに出かけてみませんか?
れんげ野原のまんなかで
森谷明子/著 創元推理文庫(2011年)
市の中心からはずれにはずれた、野原の中の図書館で起こる、不思議・謎・秘密。
のんびり流れる時間の中で、本に支えられて生きる人たちの心が、ゆっくりと解きほぐされていきます。
あなたにも、支えてくれる1冊がありますか?
※2005年刊行の本は、中央・武蔵野台所蔵。続編『花野に眠る』(2014年刊行)は、中央・わかぎり・武蔵野台所蔵。
タマの猫又相談所 花の道は嵐の道
天野頌子/著 ポプラ社文庫ピュアフル(2013年)
猫が20年生きると、尻尾が二本になって言葉を話す妖怪「猫又」になる。猫又のタマの飼い主 理生の家は花道の家元。
そのせいで高校でも入りたくもない廃部寸前の花道部に入れられてしまう。
理生に猫又だとばれてしまったタマは何かと相談を持ちかけられるが…。
理生とタマは花道部存続の危機を救えるのか?!
※2009年刊行本は、中央・武蔵野台蔵。
花咲家の人々
村山早紀/著 徳間文庫(2012年)
代々植物と会話ができる一族、花咲家。花屋でもある花咲家のそばには必ず植物たちが寄り添っています。
家の庭や外に咲く草木や花そして大人たちに、ときには助けてもらいながら成長してゆく花咲家の姉弟たち。
春間近な肌寒い時期にぴったりな、心あたたまるお話です。
※続編『花咲家の休日』(2014年刊行)は、武蔵野台のみ所蔵。
ハーブガーデン
草野たき/作 北見葉胡/絵 岩崎書店(2009年)
カラフルな花々も素敵ですが、青々とした生命力のあるクローバーはいかがでしょう?
親に自分の気持ちを伝えられない女の子。
心の中にたまった寂しさは、憧れの女子中学生が誘ってくれたハーブガーデンへ足を踏み入れることによって徐々に、
ゆっくりと緩和されてゆく…。
ひまわり事件
荻原浩/著 文藝春秋(2009年)
老人ホーム・ひまわり宛とひまわり幼稚園は、「宛・園一体化政策」によって2つの建物を隔てていた壁が取り壊されるが、ある日それぞれの経営者の不正を摘発する「ひまわり宛立てこもり事件」が起こってしまう。年齢差は約70歳…老人と幼稚園児がタッグを組んで闘いに挑む!