色とりどり!
【2014年12月】「色とりどり!」
イルミネーションがきらめく季節になりました。
本の世界にも、色をタイトルやテーマにしたものがたくさんあります。
色とりどりの本たちをご堪能ください。読後にあなたの心は何色に染まっていることでしょう?
Gold Rush! ぼくと相棒のすてきな冒険 ポプラ・ウィング・ブックス34
シド・フライシュマン/著 金原瑞人・市川由季子/共訳 ポプラ社(2006年)
ジャック少年と妹たちの親代わりとなり、大切に育ててくれたアラベラおばさまに経済的な危機が迫る!時代は“ゴールドラッシュ”の真っ只中。ジャック少年は金鉱でひと山当てようと、執事のプレイズワージィと共にカリフォルニアを目指す。はたして2人は無事に金を掘り当て、故郷に戻れるのか…?!
※この作品は、2014年11月に『GOLD RUSH!最強の執事』ポプラポケット文庫として新たに刊行。中央のみ所蔵。
銀のロバ
ソーニャ・ハートネット/作 野沢佳織/訳 主婦の友社(2006年)
この“銀のロバ”は幸運のお守りなんだ。
海が近い森で出会った目が見えない兵士は、毎日会いに来る少女たちにロバにまつわる4つの話を語りだす。銀のロバが呼んだ幸運とあたたかくて切ない兵士の話を、少女たちと一緒に聞いてみて下さい。
※オーストラリア児童図書賞受賞。
黄色い目の魚
佐藤多佳子/著 新潮文庫(2005年)
私は家族から嫌われている。学校でも絶交してばかり。好きなのは「黄色い目の魚」絵を認めてくれた、叔父の通ちゃんのそばだけ…。
そんな頑なな村田みのりの世界は、絵を描く木島悟と出会い、少しずつ少しずつ変わっていく。そして悟も…。
※2002年刊行のハードカバー版は、中央・わかぎり・武蔵野台所蔵。
インディゴ・ドラゴン号の冒険 ドラゴンシップ・シリーズ1
ジェームズ・A・オーウェン/作 三辺律子/訳 評論社(2013年)
もし、神話や冒険物語が事実だったとしたら、あなたはその世界に行ってみたいですか?
1冊の地図の“守り手”に突然指名されたジョンたちの冒険物語。
インディゴ色のドラゴン船にのって向かった先、ジョンたちがはじめて出会った世界とは…。
※2014年6月現在、シリーズ2『レッド・ドラゴン号を探せ!』、シリーズ3『幻のドラゴン』まで刊行。いずれも中央のみで所蔵。
ピンクの神様
魚住直子/著 講談社文庫(2012年)
自分の家が嫌いで憂さ晴らしに友だちをいじめていた葵(あおい)。そんな葵の前に、ピンクの神様が現れる。こんな私を助けてとすがる葵。けれども、ピンクの神様がとった行動とは?! 果たして本当にあの人は神様なの? 表題作の他6つの物語。
※2008年刊行のハードカバー版は、中央・わかぎり所蔵。
カラフルな闇
まはら三桃/著 講談社(2006年)
十人十色…この小説を一言で表すならば、この言葉だろう。人は誰しも同じじゃない。
志帆、亜紀ちゃん、クリシューたちも好きな色も違えば、発している色も異なる。
中学生たち(時には大人も含めた)のさまざまな色が交錯する、青春小説。
※2005年『オールドモーブな夜だから』で第46回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。本作は、これを改題し書きあらためたもの。
グリーン・グリーン
あさのあつこ/著 徳間書店(2014年)
翠川真緑(みどりかわみどり)、通称グリーン・グリーンはとある田舎の農業高校に勤める新人女性教師。都会育ちの彼女は農業実習や生徒たちの苦悩に直面し、戸惑いながらも日々新鮮な発見をし、教師として成長していきます。四季折々の行事や風景にもご注目ください。
茶色の朝
フランク・パヴロフ/物語 ヴィンセント・ギャロ/絵 高橋哲哉/メッセージ
藤本一勇/訳 大月書店(2003年)
流れに逆らわないでいさえすれば安心が得られて、面倒にまきこまれることもなく、生活も簡単になるかの「ようだった」。いやだと言うべきだったんだ。抵抗すべきだったんだ。考えることをやめていた俺に、「茶色の朝」がやってきた。