はじまり
【2019年1月】はじまり
新しい年がやってきました。それに合わせて何かに挑戦するためのはじまりかもしれないし、それとも何かが起こる予感のはじまりなのかもしれません。
あなたにやってくるはじまりは、いったいどんなはじまりになるのでしょう。
じゃ、また世界のどこかで。
近藤大真/著 株式会社KADOKAWA(2018年)
英語が出来ず、お金のない写真家が世界中の人々の笑顔を撮りながら世界一周をする。
写真の美しさに見惚れ、世界の広さにワクワクする。この本を読んで、旅行や他国に興味を持つ・一歩を踏み出す始まりにしてほしい。
この川のむこうに君がいる
濱野京子/著 理論社(2018年)
東日本大震災で兄をなくし、転校した中学校でも辛い思いのあった梨乃。高校は同じ学校出身者のいない高校へ。だれも自分を知らない所で、まっさらな新しい日々を始めようとしていた。ところが同じ吹奏楽部に入った、明るく被災者であることをさらけ出す遼と出会う。被災者であることの葛藤を、いろいろな友人との出会いの中で、梨乃の悩み揺れ動く繊細な心が丁寧に描かれていく。
あなただけの人生をどう生きるか 若い人たちに遺した言葉
渡辺和子/著 筑摩書房 ちくまプリマー新書(2018年)
長い長い人生。YA世代のみなさんにとっては、まだ始まったばかりとも言えます。何のために生きているのかを見失いそうなあなたに、そっと寄り添う言葉の数々。どんな苦境にも負けず、生き抜いていくためのメッセージ集です。
華鬼
梨沙/著 講談社 講談社文庫(2017年)
16歳の誕生日、突然親元から引き離され、多くの鬼とその花嫁たちが生活する高校へ連れ出される。初めて自分は鬼の頭領であり生徒会長の木藤華鬼の花嫁であると知らされる。しかし、その学園では様々な困難が待ち受けていた…。カズキヨネさんのイラストが素敵です。
※全4巻。
『2』 『3』 『4』
死神の追跡者 トム・マーロウの奇妙な事件簿Ⅰ
クリス・プリーストリー/作 堀川志野舞/訳 佐竹美保/絵 ポプラ社(2011年)
舞台はかの有名な探偵の時代より昔のロンドン。印刷工房で働くトムは、噂で聞いた連続殺人事件に巻き込まれる。科学がまだ発展していない時代で無事解決することができるのか?冒険・ミステリー・スリルを一気に感じられる一冊。
※全3巻。
『Ⅱ 悪夢の目撃者』
『Ⅲ 呪いの訪問者』
伝説のオリンピックランナー〝いだてん〟金栗四三
近藤隆夫/著 汐文社(2018年)
日本人のオリンピックの歴史は、この男から始まった。金栗四三(かなくりしそう)。マラソンの発展に尽力し多くの功績を残した。〝いだてん〟と呼ばれた男はどんな人物だったのか。表紙のこの姿からも何か感じるものがありませんか?
GO
金城一紀/著 株式会社KADOKAWA 角川文庫(2007年)
広い世界を見るんだ――。『広い世界』へと飛び込むことを選んだ青年のはじまりの物語。国籍とはなんなのか、自分は誰なのか、この小説を読んで考えてみてください。第123回直木賞受賞作。
※講談社より2000年刊行の単行本は、わかぎり・わかたけ所蔵
同じく2003年刊行の文庫版は、中央・武蔵野台所蔵
ハチドリのひとしずく いま、私にできること
辻信一/監修 光文社(2005年)
始まりはきっと、ほんの小さなひとしずく。どんなに小さな力でも、決して弱い力ではない。南アメリカの先住民に伝わるお話をきっかけに、「あなたができるほんの小さなこと」を考えるきっかけになることを祈って…。