「0~3歳児向きの絵本」と「4~6歳児向きの絵本」
【2007ねん3がつ】
今回のおすすめは、「0~3歳児向きの絵本」と「4~6歳児向きの絵本」です。
0~3歳児向き
★『がたん ごとん がたん ごとん』 安西水丸 作 福音館書店
走る汽車に乗せてもらうお客さんは、コップやスプーン、ほにゅうビンなど赤ちゃんが興味をしめすものばかり。
「がたんごとんがたんごとん」「のせてくださーい」のくり返しのフレーズが、とっても軽快で、おもわず体でリズムをとりながら口ずさみたくなります。
★『たまごのあかちゃん』 かんざわ としこ 文 やぎゅう げんいちろう 絵
福音館書店
「たまごのなかで かくれんぼしてる あかちゃんは だあれ? でておいでよ」のかけ声で、次のページにたまごの中から色々な動物が登場します。大きなたまごもあれば、小さなたまごもある。出てくる動物たちは、みんなとってもうれしそう・・・。
リズミカルでユニークな絵本です。 ぜひ親子で、一緒に声に出して読んでみて下さい。
大きくなってからも、楽しめる絵本です。
★『ちょろちょろかぞくのあがります』 木坂涼 作 大森裕子 絵 理論社 845円
ねずみのおとうさん、おかあさん、ちょろた、ちょろすけ、ちょろみの、ちょろちょろかぞくのお話です。お目々があがったり、ブランコがさがったり・・・・楽しい遊びを使いながら、様々な場面での<あがる><さがる>が覚えられる赤ちゃんのための絵本です。何度も繰り返される「あがります」「さがります」に、読み終わった後には、思わず「あがります」「さがります」を連発してしまうかも。同シリーズの『ひらきます』『のばします』もおすすめです。
4~6歳児向き
★『人のいいネコ』 田島征三 絵 南部和也 文 小学館
ネコのホルスは、お人よし。森で出会った一匹のノミに、血を吸わせてあげました。すると、ノミはたまごをうんで、1匹が10匹、100匹とどんどん増えてきたのです。さすがに、人のいいホルスも悲鳴をあげます。読んでるうちにカユーくなるかも・・・。
ユーモアの中に何か考えさせられる絵本です。
★『ぽとんぽとんはなんのおと』 神沢利子 作 平山英三 絵 福音館書店
冬ごもりの穴の中で、クマの母さんはふたごの坊やを産みました。坊やはおっぱいを飲んで少しずつ大きくなり、外から聞こえてくる様々な音に「なんの おと?」と母さんクマに尋ねます。雪はしんしん降り積もり、静かに時が流れます。ある日クマの坊やは「ぽとん ぽとん」という音を聞きます。読み終わったあと、春を探しに散歩に行きたくなる絵本です。
★『かっこわるいよ!だいふくくん』 宇治勲 絵・文 PHP研究所
「かっこわるいよ!だいふくくん」静まり返った夜の商店街、わがしやさんから声がします。色とりどりのわがしたちが自分の自慢をするために地味なだいふくをはやしたてます。けれども、それを見ていたねずみに襲われ、さあ大変。本当の良いところは目には見えないという教訓のお話。登場するキャラクターも個性的で、何より美味しそうなのが魅力の一冊。